翻訳アンソロジーとは翻訳テクストを集成したもので、アンソロジー[全集/選集]の下位カテゴリーの一つである。翻訳アンソロジーは、翻訳テクストの収集・選別・陳列という三段階のプロセスから生じ、次のいずれかの大きな目的を持つ。受け継いでいくべき価値のある作品を、特定のテーマ(文学のジャンル・著者・主題・文学上の時代区分などまたはその複数の組み合わせ)のもとで維持して残しておくという目的、あるいは、当該文化の文学ポリシステムに革新や変化をもたらすという目的である。翻訳アンソロジーは「翻訳や文学の研究には不可欠」(Frank 1998: 13)と考えられているにもかかわらず、翻訳学においては概ね見過ごされてきた。アンソロジーへの関心が見え始めたのは1990年代であり、ゲッティンゲン大学に拠点を置く名高い〈文芸翻訳〉研究所(Sonderforschungsbereich ‘Die literarische Übersetzung’) においてである。また最近ではボビタBaubeta(2007)や、少し遡ればコルテKorteら(Korte et al. 2000)が、アンソロジー研究の牽引役になっていた
参考文献 (References)
Baubeta, Patricia Odber de
D’hulst, Lieven
Essmann, Helga & Frank, Armin Paul
Frank, Armin Paul
Korte, Barbara, Schneider, Ralf & Lethbridge, Stefanie
Lefevere, André
Löffler, Arno
Sabio Pinilla, José Antonio & Ordóñez López, Pilar
Seruya, Teresa, D’hulst, Lieven, Assis Rosa, Alexandra & Lin Moniz, Maria
Toury, Gideon